人間にはなぜ陰毛があるのか? [curiosity]

陰毛(いんもう)とはヒトの陰部(生殖器)周辺に生えている毛である。

別名としては恥毛、性毛、俗称には男女の区別を設けてそれぞれをチン毛、マン毛・オメ毛と呼ぶ表現も使われる。(Wikipediaより)

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人はなぜ性器を見せるのを恥ずかしがるのか


人間は、自分の性器が他者、とりわけ異性の他者に見られることに強い羞恥心を感じる。

植物は、自分の性器である花を、それこそ「はなばなしく」誇示し、

動物も、自分の性器の露出を恥ずかしいとも何とも思っていない。

なぜ人間だけが恥ずかしそうに自分の性器を隠さなければならないのか。

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人が性器を隠すのは、セックスをタブー視するからだ。

しかし、なぜセックスをタブーにしなければならないのか。

動物の中には、隠れてセックスをするものもいるが、

それは交尾中に捕食動物に狙われないようにするためとか、

メスを独占しているリーダーオスの目を盗むんで群れのメスと交尾するためといった

動機に基づくのであって、恥ずかしいから人目を避けてセックスをするというのは人間だけ。


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人間は、失った性フェロモンの機能に代わるものとして性器を隠し、セックスをタブーにしているという説もある。

つまり、自然排卵動物である人間を、人為的に交尾排卵動物にするために性器を隠しているということだ。

人間は、他の霊長類と同様、自然排卵動物であり、交尾排卵動物ではない。

だから本来であれば、女は性フェロモンを用いて、男に排卵期を教えなければならないのだが、

残念なことに人間は性フェロモンに対してほとんど反応しない。



人間の性フェロモンは、思春期から壮年期にかけて、腋や性器などの特定部位のアポクリン腺から分泌される。

性フェロモンに関する研究を行った英国での実験によれば、女性の被験者を、
男性の腋の下から分泌される男性フェロモンがある環境に置くと、女性の被験者全員が、
そうでないときと比べて、男性の性的魅力度をより高く評価した。
とりわけ、排卵期の(つまり、妊娠可能な)女性には顕著な効果があることが判明した。
男性に対する女性フェロモンの影響も、オーストリアの研究者たちによって確認されている。
現に、フランスの娼婦は膣液を耳の裏に塗って、男を誘惑すると言われている。

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このように、人間もいまだにフェロモンの影響を多少受けてはいるが、性フェロモンが果たす役割は、
人間においては決定的に小さくなってしまった。 
進化の結果そうなったとは言え、”種の保存・繁栄”という視点から観た場合、不利であることは間違いない。

人間が自発的に、フェロモンを捨てたとは考えられない。
では、この性フェロモンによる交尾相手(セックスパートナー)を惹きつける能力が低下した人間は、
どのような方法で性的刺激を誘発し、種族を繁栄させることを可能としたのか。

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ヒトのメスは、オスから強い性的刺激を受けることで、交尾排卵して妊娠することができた。
つまり、強い性的刺激があれば、オスは射精することができ、メスは、オルガスムスに達することで、
下垂体からLH(黄体形成ホルモン)サージを引き起こし、排卵し、妊娠することができるのだ。

そうした強い性的刺激は、日常的な倦怠を打ち破る非日常的なエロティシィズムでなければならない。
そして、エロティシィズムの炎を燃え上がらせるのは、非日常的な死の恐怖である。


第一次世界大戦および第二次世界大戦での調査によると、
兵士たちに1日程度の休暇を与えて帰郷させると、排卵期ではない、つまり、本来妊娠可能でない状態の女性までが妊娠した。また、アメリカでは、パール・ハーバーから268日経った後、出産ラッシュがあった。このことは、パール・ハーバーのニュースがアメリカに流れた日、セックスした女性が非常に高い確率で妊娠したということである。

夫が戦場に出かける時、妻は夫とのセックスはこれが最後になるのではないかという不安に駆られる。
死の危機が迫るとメスの妊娠率が向上するということは、妊娠率を向上させるには死の危険を作り出せばよいということだ。
実際、交尾排卵動物の中には、このメッソドを実践している動物がいる。例えば、ミンクのオスは、メスの首筋を噛み、血をほとばしらせることでメスを興奮させ、排卵させ、妊娠させる。人間の場合でも、強姦や不倫といった、法や道徳を破るセックスの方が、合法的な夫婦同士の日常的なセックスよりも妊娠率が高いことが確証されている。

人間以外の霊長類も、自然排卵だけでなく、交尾排卵をする。例えば、オランウータンのオスは、発情期でないメスを強姦することがある。しかし、人間以外の霊長類は、性フェロモン機能が確実に働いているため、自然排卵だけでも確実に繁殖できる。これに対して、人間は、自然排卵だけを頼りにしていると、繁殖が不確実になる。

そこで、人間は性器を隠蔽し、セックスをタブーにする術を覚えたのだ。性器を日常的には隠し、その露出をルール(法律)によってタブーにすることによって、そのルールの非日常的侵犯がもたらすエロティシィズムの興奮を増大させるのだ。



性器の隠蔽以外の方法でもセックスをタブーにすることができる。例えば、男女の肌の接触を禁止することにより、抱擁のエロティシィズムを高めることもできる。だが、セックスのタブー化で最も中心的な役割を果たしているのは、性器の隠蔽である。

セックスをタブーとすることは、セックスの否定ではなくて、むしろ肯定である。刑法第174条に明文化されている公然猥褻の禁止は、猥褻の否定ではなくて、肯定である。もっと正確に言えば、それは否定することによる肯定である。
 http://www.systemicsarchive.com/ja/a/genitalia.html


     

    

    



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